名探偵キャサリン
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名探偵キャサリン

山村美紗

「消えた相続人」

ネタバレ
2022年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今回初めてこの推理小説の文庫本を、それもコミックシーモアで購入しました。この推理小説、キャサリンシリーズの中では「花の棺」や「百人一首殺人事件」や先日僕が読みました「燃えた花嫁」に次いで古い作品でしたね。この推理小説では京都府警の狩矢警部の相棒の橋口警部補がまだ「部長刑事」でしたし、面白い事に、この推理小説の時代設定、僕が大好きな岡村孝子さんが「あみん」のアーティスト名で、しかも「待つわ」でデビューした頃になっています。さらに面白い事に、この推理小説の「悲劇のヒロイン」の「田中美子」と言う女性も、岡村孝子さんと同世代の女性として登場しています。それにしましても彼女が無事に救出されて本当によかったです。「行きは大名、帰りは乞食」とは本当によく言ったものでして、彼女の実家の「財政破綻」がこの推理小説での「誘拐事件」のきっかけになったのですから。結局、彼女を誘拐しました犯人たちは全員死んでしまいましたが、彼女の叔父の「田中譲次」が事件の黒幕だったと言うこの推理小説の結末もとても素晴らしかったです。
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