天才・時任博士の受難
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天才・時任博士の受難

日野雄飛

作って?作らない!の攻防が面白すぎるッ

ネタバレ
2022年4月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ 博士とロボットのキャラがめちゃくちゃに魅力的です!
いい感じにくたびれてる博士ですが研究熱心で何に関しても研究ありきなところが天才ぽくもあり、かと言って、嫌な感じを受けないほどには人間臭く、その辺りがいい塩梅のオッサンです。
ロボットのネオンは博士のいい暇つぶしになるべく奮闘するんですが、暇つぶし=おせっせ、を信じてやまないw
性器が元々搭載されていないネオンは、責務を果たすため、博士に突っ込むおち●ち●を作ってくれとあの手この手で毎日迫る。
作って?作らない!の攻防が、何せ楽しいw

そして終始、博士の冷静なツッコミが面白い。
博士の暇つぶしの為に自らの存在意義があると信じて疑わないネオンの必死なことッ!ドンドン情報を、自らをアップデートしていきます。
ネオンが突飛だったり健気で面白いんですが、あくまで責務を全うする為の行動で感情が芽生える切なさはありません。
→それが非常に良い!
本作は人間のような感情は生まれませんが、だからこそ、純粋に人間とロボットの交流が楽しめました。行動原理すべてが博士の為であり、そういう意味では健気。それで私には充分でした。

おせっせ自体は最後に。
書き下ろしリバありです。博士らしい動機が面白いですが、地雷の方はご注意を。
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