王を統べる運命の子
」のレビュー

王を統べる運命の子

樋口美沙緒/麻々原絵里依

4.8☆

ネタバレ
2022年4月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 祝・完結。大好きなジャンルのファンタジー+ミステリー小説。ただ残念ながらイラストはそんなに好みじゃない...絵が下手とかではないし悪くはないけど、ファンタジーにほしい儚さ、美しさや麗しさみたいなものは感じられないかな。(完全に我儘)
内容はとても良かった。ファンタジー展開のストーリーがしっかりしてて、ラブストーリーだけになってない、すごく好みの作品でした。この手の魔法や階級・王族モノって大体は複雑だったりするけど、この作品は難しくない、理解しやすく読みやすいです。主役のリオと王ルストは結構拗らせててちょっとしんどい部分がありますが、この結末は本当に嫌悪感ゼロの読後になったんじゃないかなと思う、ユリウスへの思いも結果良かったし、上手く纏めたなーと、今となってはタイトルが本当に作品に合ってるなと思う。そしてこういう作品にありがちな様々な欲のドロドロした感じは薄くて、むしろ未来に語り継がれる心温まるメルヘンなお話だと思う。壁画にしたい。完全に書ききってくれたので神々がどうなったのかも知れて良かった。最後に、詐欺契約にはご用心ですね。評価は4.8☆
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