偽善から始まるけど、善意の応酬

2022年4月12日

全てを持つ男と、何もかも持っていない男、全然違う二人ですが、根っこの部分で満たされていなかったところは同じでした。攻めの巧のキャラのせいか、静かに話しが進んで行きます。刺激的なことは起こりません。巧は善い人ですが、何事にも不器用で生き辛そう。そんな巧に、本との繋がりを持たせた洸希は、希望を与えたようなもの。完璧な洸希にも、底辺の巧にも周りに悪意はありますが、二人だと満たされていくのがホッとします。洸希の偽善から始まる関係けど、どちらも善意に溢れてて、読後に優しい気持ちになれました。

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シメジさん

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