ブライトブルーに沈む【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
」のレビュー

ブライトブルーに沈む【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

ぱるあ

最愛の人と、大切な場所で

ネタバレ
2022年4月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●2巻くらいで読みたかった感じのストーリー。それぞれの家のこと、ブライトブルーの海のそばで過ごした三度の夏、本心に沿わず別れてからの時間、再会してからの二人…全部、もっと見たかったです。
●一年、また一年と、夏が来るたびに、アルを知るほどに、惹かれていくネッド。アルも…ネッドに心を奪われてるけど、なんでもないふりしてる。ちょっとツン。
●アルがネッドの本を手に取ったのは、本当に偶然だったのかな…。そこに書かれていたのはネッドの心の内。アーティストの絵や音楽がラブレターのよう…というのはよく見ますが、小説だと言葉だから、より直接的ですよね。どう見てもアルのことを書いてるのに、二人とも曖昧に濁しながら話すのがずるい。
●気持ちを言葉にせずに、名前だけを呼んで求め合う二人は、もうこれが最後だって覚悟してる。胸がギュッとなるシーン。お互い忘れられないくせに会いに行かないのは、覚悟の強さか…(何度か読んで気付いたのですが、結婚報告の手紙の片隅に走り書きが…!こんなに想い合ってるのに〜!)
●マギーの言葉に背中を押され、もう一度愛する君に会えたら…と、先に近付いたのはアル。ネッドが見つけてくれて本当によかった。ネッドからアルへの「あの家へ一緒に帰ろう」は、最高に幸せな言葉。
●あらすじと帯がちょっと野暮かなぁと思いましたね…。アルはあらすじにあるような直接的な言葉は使っていない(それでもネッドに伝わってるのがいい)し、帯に書かなくてもネッドが伝えたことは分かる(いっそ帯も“(空白)”としてしまえばよかった)。まあ、あらすじや帯を見たことなんて忘れてしまってるくらい、物語に引き込まれていましたが。良かったです!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!