特殊設定が最後まで活かされててよかった！

オメガバは好きですが、Δ(デルタ)って初めて聞きました。設定がとにかく面白くて、しかもその設定が最後までずっと物語の核として活かされていて物語に惹き込まれた！
デルタは、オメガやアルファのバース性をベータに変えてしまうということなのですが、そこに施設育ちの幼なじみとの恋愛が絡んで、ストーリーは複雑だけどわかりにくいとかもなく、先が気になってラストまで面白く読みました。

攻めのアラタくんがβになってしまうと、Ωのソウくんの発情期が分からなくなる。その上、他のαに惹かれるのを止められないかもしれない…
でもそれでは一生結ばれることはできない…
っていう、この葛藤がいいのですよね～💕

αとΩの惹かれ合う本能の強さを肯定しつつ、終盤にはそれだけではない回答を用意してくれている作者様の構成力に脱帽です。エロだけじゃない、しっかり物語が面白いオメガバを読みたい方はぜひ！