このレビューはネタバレを含みます▼
オメガバースは色々なカップリングが楽しめて好きなんですが、β同士の恋愛ってどんなかなと思い購入。
本作の2人は既に同棲していて関係も安定しています。それなのに、漠然とした不安がこちらをずっと見ている……そんな気配。
オメガバはドラマチックで紆余曲折が激し目なところが、面白かったり切なかったりするのですが、
本作は至ってシンプル。
ただただ、想い合う2人のお話。
しかし、なかなかどうして切ない……
少し拗れて最後に2人が仲直りするっていう単純なストーリーの中に、オメガバの切なさはきちんとあるし、恋愛の難しさもあります。
特に、後半の2人の気持ちの吐露には、
もうググっと心掴まれます。
好きだから、あげたい…あげられない…
2人が出逢ったことは運命なのに、番になれないなんて…
淡々と物語が紡がれる中にも、何かじわぁ〜と感じさせるものがありました。
題名と表紙も大好き。
運命に翻弄されて大変そうなαとΩじゃなくて良かったやんって個人的には思って読み始めたんだけど、そんな所にスポットが当たってなくて…
β同士の幸せなのに、ままならない
リアルな恋愛が読めて凄い良かったです。
オメガバ読みまくって胃もたれ中の方や、淡々とした恋愛BLが読みたいと思う方に。