このレビューはネタバレを含みます▼
前作の「婚約者」から大好きではまってます。妻になっても常に全力でお人よしで善人で、ちょっとおばかなヒロインが愛おしいです。シリーズ通して主人公であるヒーローの一人称ですが、折々の内心でのツッコミが笑いを誘います。各キャラも個性的で痛快です。貴族社会の設定もしっかりされているし、人として大切なことも描かれていて、感動することもしばしば。
1、2巻はシーへルビー国でのお話。バーティアは相変わらず元気にセシルを楽しませてます。
3、4巻は精霊の国でのお話。バーティアは相変わらず(以下略)。精霊がいっぱい出てきます。ゼノがいつも以上にがんばってて涙ぐましいです。
全巻とおしてバーティアとセシルは仲睦まじく、3、4巻ではゼノのクロへの愛情が感じられます。4巻の後半でおや、と思うことがありましたが予想どおり最後にハッピーなことが。途中ゼノの姉たちにイラッともさせられましたが、そんなもの吹き飛ぶくらいの読了感でした。