兎の森
」のレビュー

兎の森

苑生

繊細かつ丁寧

ネタバレ
2022年4月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 普段の環と志井は例えると男子高生の日常って感じでバカやって楽しそうだなと思える生活。とくに志井が感情が顔に出ないけど、暗いわけじゃなくて、むしろ面白い。だけど小5で早くも環に恋心を自覚。それから性欲の目覚め。ずっと独りで、環には封印して、からのそーゆー邪な気持ちに対する罪悪感と戦ってきたけど、他の人の良いお兄さんに性欲をぶつけてたそのお兄さんはの言葉のおかげで好きをやっと伝えられときは開放感すごい。けれど、環の過去と縛りはひどかった。母親とその男たち数人のおかげで、好きという感情が分からず、性欲すら封印。あの空気感の中ずっとそばに居た環にも頼れずにいたのかと思うと苦しい。おかげ、志井のアプローチもあまり効かずなのが切なくもどかしい。でも、2巻の最後の方でようやく環が志井のおかげで前に進めそうだから、早くこの続きが読みたい。普段の環は、暗さを感じさせないし、よく食べるし、笑えるし、なにより志井って呼ぶ顔が可愛いから、本当に報われて欲しい。もちろん志井の想いが本当に重なることも祈ってます。この作品は心理描写が繊細かつ丁寧でした。
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