おちたらおわり
」のレビュー

おちたらおわり

すえのぶけいこ

一気読みしました

ネタバレ
2022年4月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 無料分が面白くて全巻買って一気読みしてしまいました。

序盤は正直主人公の明日海にイライラさせられるシーンが多かったです。いじめのトラウマがあるのは分かるのですがもう少し賢く立ち回れないものかと…。
人に流されてばかりだし、遠足の班決めではサトさんと目があったのに苦笑いしながら目逸らし…と自分から失礼な態度を取っておきながら孤立したら「私嫌われた?どうしていつもこうなるんだろ?」って。そりゃ嫌われるよと。
他の人に過去のことを言われると「あなたはいじめられた経験なんて無いからわかんないでしょ!」と喚いて常に被害者意識です。

そんな明日海ですがトラブルを重ねるごとに少しずつ強くなっていき、味方を増やしてボスママである孔美子と直接対決に打って出るまで成長してくれるので、読んでいるときのストレスは巻が進むごとに無くなっていきます。
特に孔美子にコーディネートされた明日海はとても凛々しくて綺麗です。(元は美人だからこそ余計に周りのママ達に疎まれたんですかね?)

明日海の夫・航平も途中までクズ夫になるのかとハラハラさせられましたが、明日海の理解者&協力者になってくれてホッとしました。杏の望み通り2人目3人目が生まれたらいいですね。

主人公家族以外のママや子供達の個性が豊かなのもこの作品の魅力かと思います。

特にお気に入りなのは心菜で、やらかした悪事は本当にサイテーなんですが、他ママの事を露骨に嫌いつつも杏のアレルギーの事を自分の子ども達に注意させたり、あっくんとの間に出来た望まぬ子どもも「大事にする」と口にしてるのは好印象でした。(桜庭家の跡継ぎ=自分の地位を守るための道具に思ってる可能性も無きにしも非ずですが…)
あと何と言ってもたまに出る方言がギャップでいい笑
元が凶悪だっただけに味方になった時の心強さは半端ないですね。玲央と理央もとても可愛いです。

それと過去作でもそうでしたが、登場人物が発狂した時のややコミカルに傾いた描写が好きですw
孔美子がキレた時に苦悶の表情を浮かべながらダンス?バレエ?みたいなの踊ってたのは本当に笑うシーンじゃないんだけど笑ってしまいました。

最新7巻の終盤でついに孔美子の過去について切り込みつつあるので、続きが本当に気になります。
どのキャラも好きなのでみんなそれぞれ幸せになってくれたらいいなぁ。
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