みのりの森
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みのりの森

まりぱか

みのりの森に埋められたモノ

ネタバレ
2022年4月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 突然前触れもなく初恋の人である慎太郎を失った昌典。東京に行ってから会えることなく、突然の別れ。昌典の泣く場面と放つ台詞が辛くて痛くて泣ける。一緒に死のうと思ってた実。慎太郎の陽気な性格と一緒に過ごす楽しさ、慎太郎の話す昌典についての興味。期間を決めていたけど、死をやめようと昌典と話して、別れた直後、慎太郎は1人で死んだ。後悔と罪悪感を考えたら苦しすぎる。でも残された2人だからこそ、埋め合えるもの、与える温かさがあったからこそ支え合えたのかと。慎太郎の遺書には、母と昌典と実の3人に宛てたものだったが、どれも遺書とは言えない。弱音とかさよならの言葉が無く、明日にでも帰ってくるかのような普通のお手紙。コレ見てまた泣けました。慎太郎はきっと繊細な部分があって、いいカッコしいだけど、見せない弱い部分がある。それから、「死にたい」じゃなく、生きるか死ぬかを考えた時、死ぬを選択したって感じがします。残された人達は落ち込んだりメンタルに来たりしてたけど、しっかり前を向いて歩こうとしてるので安心。実と昌典は同棲スタート。もう寂しくないね。
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