僕が夫に出会うまで
」のレビュー

僕が夫に出会うまで

七崎良輔/つきづきよし

一種の恋愛道徳の教科書

ネタバレ
2022年4月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 安易な言葉で感想を言ってはいけない気がするほど、重く考えさせられる作品でした。心理描写や主人公の生き様が細かく描かれてて、読んでいる自分が涙止まらないのに、当本人のことを考えるとすごく苦しくなりました。同性愛者ならではの苦しみと葛藤。不謹慎ですが、すごく辛い思いをして自分を否定してしまっていた時、自/殺を選ばず、生き方を探す方を選べて良かった。おかげで、最高の人と出会えて幸せで本当によかった。この作品は、同性愛者、周りにそういう方がいる方ももちろん、そうでない人達全員にも読んで貰いたい。これは一種の恋愛の道徳の教科書です。いつか、好きな人が出来た。恋人ができたと。誰かが言った時、聞いてる側が異性だと思い込まない世界を。そして同性愛者でも立派な愛を持っているからこそ、婚姻届が受理される世界が出来ることを祈っています。それから悩んでる人も皆、作中にある通り自分だけは自分を信じて。何もおかしなことはないと思って胸張って生きて欲しい。
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