このレビューはネタバレを含みます▼
全てよし!という感想の作品。高校教師をしている主人公の唯子はうるさく言うこと聞かない生徒たちや、田舎のわりにハイスペだけどモラハラ気味の夫との生活にふつふつとしていて、まるで絵本の中のお姫様みたいに誰かにこんな生活から救ってもらいたい…なんて思っていたときに同僚の男と浮気してしまい…というストーリー。前半はとにかく主人公は劣等感の塊で変わる努力はせず他人を妬み悪いことはみんな誰かのせい、幸せは誰かが運んでくれると思ってるような鬱陶しい女で、ほかの登場人物(夫や浮気相手の同僚男など)誰一人としてまともなのがいないっていう本当暗ーく進んでいくけれど、自分でケジメつけて精神的に自立しようと変わった時から世界が変わった…というか違う世界が見えてきた、的な。それがすごく良かったし、最後唯子の表情がイキイキしていて良かったねぇ!って気持ちになった。夫と対峙したときあんなことになり結果離れることになったけど夫は心から唯子愛してるんだなぁって思って、そうはならないのはわかるけどいつか2人が友人でもなんでも縁がまた繋がるといいなぁなんて願ってしまった。幸せは誰も運んではくれないけど、見方を変えたら自分を大事にしてくれる人は実はたくさんいるもんだって教えてくれる作品。最後は本当良かった!