水しか出ない神具【コップ】を授かった僕は、不毛の領地で好きに生きる事にしました
則本ちまき/長尾隆生
このレビューはネタバレを含みます▼
絵やストーリーはあっさりとして読みやすいです。
冒頭はタイトル通りで、加えるならば兄と姉が酷い人達で主人公は追放。
そして一緒に従者達も厄介払いされてるので、彼らと領地を良くしていくお話なわけです。
真っ直ぐなお話で、読んで楽しい人は多いかも。
コップは水出るってだけで有能な気がするけど、チートになるかもしれませんね。
さて、読んでて微妙なところは、ストーリーや言動がそっちなの?と思うところ。
予想出来なくて面白いのとツッコミ入れられるので私は好きだけど完成度という点では微妙です。
例えば、好きに生きるってタイトルだけども、作中で誰もが羨む領地にする!って宣言するんですよね。
それ読んで、あ、そっちなのね、スローライフじゃ無いんだ、と思いました。たしかにそれも好きに生きるなんだけども。
また、「好きに」といっても「好き勝手」でも無いから主人公は品行方正で周りも良い人ばっかり。
これらは大したことじゃないけど、読んでて、ん?そっちなの?と思うところでした。
そもそも、冒頭で「努力してきた」「資質もある、家督を継ぐのは次男の僕だ」って言ってるのに、結局「加護で決まる」って話。
9割加護ですやん、、、。
いや、言いたいことはわかります。ちょっとした書き方の問題で。
たぶん「『あとは』加護さえ兄と姉を越えれば」ってことですよね。
まぁ書き方は私が言えることじゃないけどもそれはまた別のお話って事で。
そして最大のツッコミというかジワってツボに入ったのが執事のセリフ。
私はコレで評価をアゲマシタ。
煽ってるっしょ(笑)。
そんな執事や有能な部下達がなぜ追放されたのかは、最後の番外編?みたいなものにさらりと描いてあります。
追放、チートになりそう、全部良い人、モフ要素も出て来そう、と私にとっては苦手な要素多いので、2巻買うかはフェアとかあればですね。
期待したのは、水だけで失敗しつつも工夫して頑張って、しょーもない兄弟出て来ずに、モフはせめて媚びる目をした感じじゃなくぶちゃいくで、執事が愛ある毒を吐きつつ、こんな感じでした。
でも、私の好み風にしたら売れないよなー笑
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