深潭回廊
」のレビュー

深潭回廊

永井三郎

辛く重くて苦しい…コミカルだけどシリアス

ネタバレ
2022年4月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ …待望の3巻、読了致しました…
なんて、なんて言えばいいの⁉
まだ物語の途中なのでハピエンなのか闇なのか、知るよしもないのですが…
大好きな『スメルズライク~』からのスピンオフ続編なので飛びついて読み始めましたが、相変わらずコミカルだけどテーマはガチ重シリアス…😩😓
愉快BLでは全くありません。
今の時点では完全に闇です…辛い…
島の閉塞感、守られず闇に取り込まれた未成年はどう足掻いても浮上出来ないのか…という無力感…
少年を搾取する大人たちが不気味で非情で吐き気がしてきます…
渚を知った柳田が彼を助けたいなんて思っても、自分も島人らと同じ立場であることを突きつけられたり…
…苦しい😔
渚を助けたい…人として向き合いたい!という覚悟ができた柳田に希望の後光が微かに感じられる~!!
『スメルズライク~』の時は柳田先生まじで気持ち悪かったけど、3巻ですこ~し人間らしさを取り戻してきます。世の犯罪者を肯定する訳じゃないですが、柳田先生のように人生を踏み外しちゃってどうしようもなかった人もいるんだろうな…なんて考えてしまいます…
そして渚…今まで1人で海で泳いでたのは…そういう事の後だったの…?
渚の深淵の前には柳田の苦悩も霞むほど…
ウウウ辛い!!

ストーリー重視、社会問題好き、闇の腐女子の皆さんは必ず読んでいただきたい…
永井先生は人の心を描くのが本当にお上手でむちゃくちゃ惹き込まれます。
心にぶっ刺さっていつまでも痛い名作です…
だけど希望をもって続きを正座で全力待機!!
どうかどうかみんな幸せになって欲しい~!!
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