華族令嬢は焦がれるほどの愛を刻まれる
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華族令嬢は焦がれるほどの愛を刻まれる

蒼磨奏/芦原モカ

それは本当⁉︎そのまま進んでいいですか?

ネタバレ
2022年4月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ まだ、十代中頃のお嬢様育ちのヒロインは、両親を亡くし、身体の弱い妹と生きて行く事になります。優しかった実の祖母から聞かされた話を信じたヒロインは、転落した辛い日々の生活を耐える為に、両親の死の原因と聞かされた人間をうらみ、仇を討ちを決意していたら、その息子に出会ってしまう。そして、過去の体験から、彼女の心情を理解した彼から結婚を申し込まれます。
彼の溺愛で、新婚生活が始まり2人の心の交流がスタートした⁈と思いきや、両親の無念⁈を思い、このままではいけないと、妹と夫達に別れの手紙を書いて、ヒロインは、またしても、行動を決意をします。
それを察知した夫が、策を練り、彼女のオモイを遂げさせる時に自らの身体で、阻止し。「・・・、もうヤメテくれ~ 」と、言う彼のセリフがとても切なかったです。アレ以外の方法で彼女を止める事は出来無かったですね。そんな夫を見て、ヒロインは、やっと、長く悪い呪縛から解き放されて、真実を突き止める様に夫と歩み出します。死んだ両親を追い詰めた真相は、もしかして・・・と想像していたより嫌なものでした。
嘘から解放されて、影になり日向になり、愛する人と家族を作り、本当にヒロインを大切にしてくれる人達に囲まれる生活を掴み取り、物語のハッピーエンドにホッとした。
しかし、身近の信頼していた人の言う事を鵜呑みにする怖さを改めて考えさせられました。
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