このレビューはネタバレを含みます▼
この世界には悪意が存在しないのかと思うくらいに穏やかで潤い溢れた世界観に癒される。ヒロインの聖女様は職人気質なキャラ設定に好感が持てて7巻まで一気読みしてしまった。絵柄は男性キャラも女性キャラも可愛らしく見やすいからまだまだお子ちゃまの第一王子から観れば仕事に疲れた地味な容貌の年増のメガネ女性だったかのカモ知れないが十分に魅力的に見えてしまった。しかし喪女は目に入らず女子高生だけにしか意識が向かなかったという第一王子は未熟な青年男子には普通の残念な行動なのに眼中にさえ入れられない屈辱感にはどうしてもワダカマリが残っていた、という設定が聖女キャラには似つかわしくなく意外に執念深いところが男性向けマンガとの感性の違いかな、と面白い特徴に思えた。