最高のおとぎ話！

丸ごと表題作。本編6話プラス番外編『番と人々の良き日に』11P、電子限定4コマ漫画3P。毛色が違うため一族に虐げられ捨てられた赤毛の狐「砂かぶり」は国の王である神獣に引き取られ、紅藍という名をもらって番として大切にされるが…というお話。人外の可愛い受けを書かせたらピカイチの作家さん。このお話もとても良かったです。最初はただの番の話だと思っていましたが、過去を遡っていくにつれ陛下の気持ちや彼が紅藍をそこまで愛する理由が分かって感涙。2人の出会いが今の美しい国に繋がっていたんだな…と。周囲の人も優しいし何より紅藍が本当に良い子で、陛下じゃなくても彼のことを好きになってしまうと思う。陛下を「猫ちゃん」呼び出来るのは唯一紅藍だけでしょう(笑)。エッチは最後の最後。陛下が紅藍のシッポを掴むところや興奮しすぎて人の姿と獣の姿が混ざっているところが良かったです。見せ方の工夫で修正なし。この2人がひたすらイチャイチャしているだけでもいいので続編が欲しいと思えるほど大好きな作品です！