このレビューはネタバレを含みます▼
世界観がしっかりしていてリーダビリティもあり、一度読み始めると止めることができないほど夢中で読みました。2巻で一区切りという感じなので、1巻を読んだ方は2巻も読まれることをお勧めします。1巻では描かれないヒーローの秘密が明らかになり、完全無欠に思えたヒーローを見る目が変わって、もう一度最初から読み返したくなりました。ヒロインもヒーローも、見目麗しく性格も完璧で、あまりに出来過ぎな人物かと思いきや、ヒロインの孤独やヒーローの秘密など、抱えているものがとても強大で不憫で、何度も泣きそうになります。だからこそ、強烈に惹かれ合い、愛し合う2人を応援したくなります。ヒロインが最初にとった自死という選択や、その後の祖国に対する思いが、果たして女王として最適なのか、読みながら何度も疑問になりましたが、彼女自身も同じように悔恨や迷いを抱きます。できれば、ダナオスの民も幸せになってほしい、その物語を続編として読めたらいいなと願っています。2巻で本格登場したレオンがお気に入りキャラなので、彼のその後も読みたい!