このレビューはネタバレを含みます▼
仄暗い、ソーニャ感あふれる執着と溺愛のお話でした。
めっちゃ好き。
毒の耐性をつけるためと名目のもと、王妃から死んでもおかしくない猛毒を摂取され続ける王女であるヒロイン。
それを支えるヒーロー。
ヒロインは心身ともに毒に蝕まれながらも、ヒーローや優しい侍女の支えのもとなんとか心の均衡を保っていたが、ある事件よりヒーローと離れ離れになり、更には盛られる毒も多くなり夢と現の境目をいったりきたりする人形のようになってしまう。
そこに長年の時を経てヒーローが救出に‥。
この死神と呼ばれるヒーローの生い立ちなども絡めて話は進みます。
毒薬、毒親、毒のような言葉、毒とは何かしら。
と考えさせられる作品。
二人の愛こそが抜けきらない永遠の幸福の毒であるのかも。