スウィート・ペイン【シーモア限定特典マンガ付き】
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スウィート・ペイン【シーモア限定特典マンガ付き】

椿

良いーーー!!

ネタバレ
2022年5月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●まず、どうか目次のご確認を…「思ってたのと違う」というレビューが多く、せっかく手に取られるのにもったいないなと思いまして…『ペイン』の単話版まで立読みすれば、「思ってたのと違う」はだいぶ軽減されるのではないかと…
●冒頭の立読みは『リベンジ』。こちらは短いのでどうしても性急な感じがしますが…私は隆臣は最初から楠原のこと好きだったのだと思ってます!(勝手に…)でも、良い兄、正しい兄でいるために、楠原への感情は隠してたって考えると、辻褄合いません?とか思ったり。仕事でも恋人としても、これからもっとお互いのいろんな面を知って、もっと好きになっていくんだろうなぁと。もう少し見ていたかった二人です。
●『ペイン』は、自分の感情を捉えることが苦手な高校生のちょっとモダモダした感じが愛おしいです。感情表現も乏しくて甘え方さえ分からなくなってる和臣が、ぐいぐい笑顔で距離を詰めてくる牧瀬に惹かれるのは、もう必然って感じ。牧瀬にはぽろぽろと感情をこぼせるようになる。
●でも一方の牧瀬も、人に好かれることには慣れているけど自分の感情はよく分かってない。なんで和臣に対してだけ笑ってほしいと思ったり、他の人と仲良くしてるの見てイライラしたりするのか、分からない。そんな牧瀬に恋を自覚させるのが、和臣の勇気と誠意なのがすごく素敵です。
●隆臣と楠原が『ペイン』にも登場して牧瀬・和臣に影響を与えるのも良いし、兄弟が互いのことを思い合う優しさ、楠原、牧瀬と家族の関わり方も良い。スピンオフを通して読む醍醐味ですね。どちらもめっちゃ好きでした!
●惜しむらくは…それぞれの扉絵もカラーで収録してほしかったー!あと、ちょっとフォント小さいですかね…?拡大しながら読みました。
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