してほしいこと、おしえてあげる。【単行本版(電子限定描き下ろし付&限定カバー)】
白松
このレビューはネタバレを含みます▼
●言い換えればクズですね…姉と付き合いつつ純情な弟（廉）に手を出す倉科…まぁ姉とも多分まじめには付き合ってなかったのでしょうが…。こんな倉科が、廉に一途に慕われて更生（？）するのですが、ちょっとモヤモヤと疑問が残ります。（後述）
●廉は初心な大学生くらいがよかったのでは…？一人で酔っ払いをバーに探しにくるとか、ホテルに運んで介抱するとか、その後ホテルに放置されるとか…高校生だとマズくないですか…。姉との二股も、大学生なら多少自己責任なところあるけど、これじゃ完全に倉科に弄ばれてる構図ですし…
●倉科は、男性教師に身体を開発（？）されて、多分本気だったのに捨てられて…という過去があって。結構傷付いててトラウマっぽいのに、なぜ同じようなことを廉にできたんだろう…。これ、物語の始まりであり根本なので、ひっくり返すわけにもいかないんですけど…どうも納得がいかずモヤモヤ。
●終盤、廉と距離を取ったのは、こんな自分のそばにいさせてこれ以上傷付けたくない…っていう倉科の良心なんだと信じてます！（信じたい）
●廉の懐の深さに感服です（ここも高校生らしからぬ）。ダメな大人の苦しみを感じ取って、助けになりたいってぶつかっていく強さ。好きだって伝える一途さ。廉は倉科に助けられたって言ってるけど、本当に救われたのは倉科の方だよね…？
●トラウマのところが引っかかりますが、クズな倉科が救われて、廉にだけ見せた幸せそうな寝顔はかわいかった。描き下ろし…攻受逆転もアリですか？！
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