このレビューはネタバレを含みます▼
「ピュアで優しい青春ラブストーリー」って言ったら、ありふれたお話になってしまうかもしれないけれど、出会えて良かったなと思える漫画です。この作家さんの絵と、80年代という時代が上手くマッチして、素敵な世界を観ることが出来ました。
話の内容としては、ずっと一人の世界にいた少年少女が、同じ世界の住人と気付き、恋をして、成長をしていく。片方が成長しようと頑張れば、相手の変化を恐れて不安になり、その逆もまた然り。むず痒い気持ちになりながらも、うんうん、分かるなぁとニマニマしながら読んでいました。最後、薬師丸ちゃんのお父さんの結末に複雑な思いがしましたが、お母さんからしたら、やっと救われたと、幸せな結末だったんだろうなと、ちょっと安心しました。
そして、この作家さんは間の取り方がとても上手で、まさに「スローモーション」なシーンが多く、何度もその間を味わいたくて読み返してしまいます。また、初めて絵を見たとき、安彦っぽいなと思いましたが、ガンダムを描かれていると知って納得。
電子版全巻購入しましたが、紙媒体でも購入予定です。それぐらい、スキ。