未熟なパパはシェアハウスで恋を知る【電子限定おまけ付き】
中見トモ
このレビューはネタバレを含みます▼
ランキングの上位にあったので気になって見てみたら、中見トモ先生の作品でしたか！「バックステージ…」を読んでいたのでこれも絶対面白いと思い購入しました。1巻は値引きされていたのでラッキー！
イケオジの志季が甥を半年預かることになり、いきなり保護者の立場になるのですが、シェアハウスを通じて子育ても恋も少しずつ軌道に乗っていきます。それも海くんの存在がとても大きいですね。最初は気を遣っていてあまり喋らなかった海が、少しずつ心を開いて自分の思いを泣きながら伝えるところなんか、こちらも涙が出てしまいます。本当は寂しいのに、他の子が羨ましいのに、それを言えなかった切ない心を思うと胸が締め付けられました。子どもの純粋な心が大人の心を動かして、流浪というか、さすらうというか、その場が楽しめればいいというようなあの志季が、父親の顔になっていくのが感慨深かったです。
1巻は海と志季の関係に重きを置き、棗という恋人が出来るという感じなのですが、2巻は志季と棗の関係に重きが置かれていて、海が良いスパイスを出してくれています。もうね、お互い気を遣いすぎなんですよね笑。不器用かっ！！って何度ツッコんだことか笑。個人的には棗に共感し、何度も頑張れ！ってエールを送っていましたけど。お互い素直になれて良かったです。海くんがただただかわいく癒されました。
あっ、あと1巻でメインカプ以外のアレが出てくるので苦手な方はご注意を。私も嫌だったんですけど、2巻でちょこちょこその2人の短いエピソードが組み込まれていて、結果この2人が好きになってしまいました笑。悪役も結局は好きにさせてしまう中見先生の技が光っていてすばらしかったです。
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