狼殿下と身代わりの黒猫恋妻
」のレビュー

狼殿下と身代わりの黒猫恋妻

貫井ひつじ/芦原モカ

身代わりシンデレラストーリー

ネタバレ
2022年5月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 声が出せないみなしご黒猫獣人のシェインと鼻が効きすぎて他人の感情がわかってしまうことで人間不信気味の王弟狼獣人のランスのお話し。
シェインは、本来嫁ぐはずの黒猫王子に拉致され無理やり身代わりにされるのですが、割と早めの段階でランスに看破されます。
いつまでたっても何故かバレなかったり、バレるかバレないかで無駄に話が長くなって先に進まないお話よりも早々に2人の距離が近づいた事で話に引き込まれました!
裏表のないシェインの感情に惹かれていくランスがとても自然で、シェインを家族の元に返したいという気持ちと自分の傍にいて欲しいというせめぎあいが読んでいて切なかったです。
シェインは最後まで声が出せなかったのですが(ちょっと出そうな瞬間もあったけど)、私はそれはそれでとても自然で違和感なく読めました。最後に色々な問題が解決してハッピーエンドですが、シェインの声の事まで今回解決したらご都合主義が強く出て読んでいてちょっと冷めちゃいそうだなぁと思いました。
未来のお話があるのならばシェインの声が戻った後のお話は読んでみたいなぁ。
おしゃべりできるようになったシェインはみんなに可愛がられてランスの溺愛が増しそうですね笑
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