このレビューはネタバレを含みます▼
ミステリアスな雰囲気にハマり試し読みから一夜で一気に読んでしまった。全巻読んだが作者の意図を半分も理解できていないと思う。
蟹は太宰治の好物で、最後の暗暗証番号は太宰治の没年日。それが何を表すのか、、、。
最後に宮沢賢治を愛せる女に生まれ変わりたいと言っていたが生涯独身を貫いた宮沢賢治は、女に溺れ心中を繰り返していた太宰治とは対照的な人物。そのセリフから分かる後悔が深くて悲しい。
夫が太宰治寄りだとして彩女がさんは誰をモデルにしているのだろうか。知識がもっとあればもっと全貌が分かったと思うととても悔しいし、測れないくらい深い作品。