あいのかさぶた
」のレビュー

あいのかさぶた

綴屋めぐる

題名からステキが溢れてる…

ネタバレ
2022年5月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 新刊が出たので、こちらも読み直し…やはり良い!
何が良いって、いつ、いかなる時にも、
尚の側を離れない創の愛が素晴らしい。
尚の寂しさ辛さも、創が側にいることで昇華されていく…2人の会話や空気感もあったかい。
そして、個人的にこの一冊の好感度が高いなと思う点は、
尚の辛いところを場面や尚にだけ焦点を当てて描いてくれているところ。
作中には間違いなく暴力があり、それは憎むべき許せないこと。だけど、物語の軸は2人の関係であり、辛い出来事そのものではないことを暗に描いてくれていてお上手だなと。読者が、しっかり2人の想いに集中できるよう(顔が伏せてあったり父親サイドを掘り下げておらず)配慮されているなと感じます。
子供の頃の2人も可愛いし、尚がいじらしく健気。
母親のくだりもたまりません…創を支え、創に支えられこれからも生きていくんだろうと確信できる2人。素晴らしいですね。

絵柄に味があって好きです。
横顔に行かないまでの目線?目?あれが好きw
優しい気持ちになれる一冊。5/23まで割引。
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