このレビューはネタバレを含みます▼
美容師のコタくんが、雨の日に公園で行き倒れてた謎の男性(マルくん)を拾い、一緒に暮らしたりすれ違ったりしながら、大事に想う人との関係性のカタチを探して行くお話。最初はマルくんがべしょべしょなのもありただ可愛くて、なんでこんなかわいい生き物を“前”の人は捨てたんだろう(許せん)みたいに思いながら読み始めたんですが、だんだん、太一さんや楓さんなどのキャラクターが登場する中で、二人と一緒に人を想うことやそのカタチなど、色々考えさせられるお話でした。読み終わってから表紙に戻ると、スカッと晴れた青空のような青に映える二人のクシャクシャな笑顔が心に沁みます。絵柄もあってか、重ためなストーリーもえっちも淡々と進んで行きますが、おかげでシンプルにサラッと読めて、読後ほんのりほのぼのでよきでした。