ペディグリー
」のレビュー

ペディグリー

丹下道

安定の焦れキュン丹下ワールド

ネタバレ
2022年5月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●「恋イン」シリーズのファンなので購入しました。

丹下先生の描くカプはみんな「お互いに一途」なので、安心してストーリーを楽しめます。

読後感がとても良いです。

●シャープな絵柄なので、表紙だけ見ると「シリアスそう」と思われる方もいるかもですが、中身は「大人可愛い王道の焦れキュンラブ」です。
そしてラストを、丹下節全開の「濃厚両想いえち」で締めています。

花音だから丹下先生お得意のエロが見れないのでは?と心配でしたが、杞憂でした。
安定の【敏感処女受け】、擬音と喘ぎたっぷりの激しめエロです。
いつも通りで安心しました。

先生のオリジナリティー溢れるエロ表現大好きです。

特に描き下ろしの「2回目えち」が良かったです。

●ストーリーは「恋イン」シリーズ同様、【本当はお互いに一途だけど、何らかの原因ですれ違っている】【ハピエンに至るまでの、両片想いの焦れキュンを楽しむ】展開でした。

違いとしては、「ペディグリー」の方が物語の空気感がライトで、可愛らしい恋って印象を受けるところです。
「恋イン」の攻めたちの方が執着溺愛っぷりが濃く、ラブが濃厚。

●カプの属性としては【素直になれず必死にクールぶる、意地っ張りな年下攻め】×【恋に不慣れなのに色仕掛けに挑戦する、空回りぎみな年上受け】って感じです。

でも意地を張り合うのは全て「過去の誤解」のせいなので、カプ成立後はお互いにデレて素直になります。

●「恋イン」の武笠×深津カプに似てるって感じる方もいるみたいですが、私は似てるとは全く思わなかったです。

深津は【下ネタすらも恥ずかしい、ウブウブ処女受け】ですが、朱允(この本の受)は【性知識も覚悟もそれなりにあり、年上のプライドもあり、戸惑いながらも恋の駆け引きに自ら挑む処女受け】なので、性格も行動も結構違います。

年齢設定が高めな分、朱允の方が積極性があります。
どちらも可愛くて好きです。

●ただ作画が…。
「恋イン」8巻辺りからキャラの顔の作画が変わってしまって、未だにその「変わった後の作画」なのがとても残念です。
目がすごく小さく見えて、顔のパーツのバランスに違和感があります。
以前の作画の方が「耽美な美人」って感じがして好きだったので、そこだけが不満です。

●でも【意地の張り合いが可愛い焦れキュンラブ】と【濃厚えち】のコンボは期待通りだったので★5です。
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