追憶の庭
」のレビュー

追憶の庭

栗城偲/梨とりこ

大切な記憶は星の彼方へ

ネタバレ
2022年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分の祖父が高名なな画家とも知らず生きていた大和。お気楽大学生です。だから、父親が隠していた事すら軽ーく考えていて、興味を持って欲しくて女の子に話す。合コンネタとして!おっと、わかりやすい人ですね。知らないのことばかりなのに。だから閑野の護る、祖父の家にもお気軽に行けてしまう。幻の作品。血縁でない閑野が住む祖父の家。色々邪推したくなるわけです。よくよく考えたら誤解もありますが。言葉にしないことで伝わらなかったこと。後悔したことがたくさんあったはず。子供、3人もいたんですよ?それで分からないかな。伝わらなかった祖父母たちの気持ち。父たちの気持ち。切ない。だから、閑野と大和はちゃんと伝えあわなくちゃいけないのです。幻の作品に関わることは全てそのままにしておく。それが、星になった人たちへの思い遣り。しっとりした素敵な作品です。梨とりこ先生の絵も素敵です。盛り上げてくれます。
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