俺の前世の知識で底辺職テイマーが上級職になってしまいそうな件
にわリズム/可換環/カット
このレビューはネタバレを含みます▼
原作は読んでいないが、テイマーを底辺職と言ってしまう表題のつけ方をどうかと思う。前世で不遇を囲って暮らしていた者が異世界にさえ転生すれば無双できると思ってしまう身勝手な発想に満ち溢れているようだ。
転生後の異世界がテイマーに対する社会的評価を低いとする価値観が蔓延る世界という設定なのだろうが作者の発想がそもそもテイマーをナメて見下しているように見える。
テイムした魔獣に固有名詞(名前)も付けずにテイムできるという設定にしている時点で知能ある魔獣の心情を無視する設定であり知識不足を露呈している。テイムとは「なつく」「飼いならす」という意味合いであり、知能ある(言語が通じる)魔獣を懐かせて飼いならすには原則的な法則が存在するが理解が不足しているのに上手く使役できるという設定になっている。実世界の家畜(言語が通じない)動物を飼育して使役しているような知識レベルでテイマーが上級職となってしまう異世界はご都合主義にしか見えない。職業に貴賎の別はない。原則を学んで原則を識って原則に従って経験を積んでスキルを磨けばどんな職業も上級職になる。
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