このレビューはネタバレを含みます▼
この作品をみていると本当にこの作品に限らず「漫画」という枠がどんどん進化しているように思う。又精神病専門書を一読するより理解しやすく読む側が希望が持てる。日本で精神科というとマイナスのイメージしか持たない。そのため、本当だったら専門家の治療が必要だったりするのに、自分の弱さを攻めそこにたどり着けなくて苦しんだり状態が悪化する場合がある。中々精神科を受診することは受け入れがたいのだ。患者は簡単に嘘をつく。それは、自分に向き合うことも怖いが、本当のことを口にするのはもっと怖い。ドクターはそれを含めてひたすら待つ。診する側からの視点、医療側からの視点、第三者からの視点など本当にリアルに描き、読者に解りやすく公平な目で症状、治療方法、治療後の道など描かれている。問題をクローズアップしすぎるのでなく、普通に身近なことを描かれていることがこの作品がすごいなと思う。