ハレの日【分冊版】
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ハレの日【分冊版】

朝田ねむい

深い話、本当に良かった

2022年5月23日
フォローしている方のレビューを拝見して読みました。本当に良かった。諦めと希望、託した思いが実を結んだ日(ハレの日)。お父さんの自分の生き方を振り返るセリフに差し掛かった所でショック。それは、普段私が、自分自身に言う言葉と全く同じだったんです。自分と重ね合わせて考える事が多く、自分の過去現在を読み終わってからもずっと振り返っていました。個人的な人生を詳しく書けばきっと読んでる人の心にいい気持ちにできないと思うので割愛しますが、私は見栄の為に自分の心が求めるものをはっきりさせなかったので、つまらない人生に自分がしてしまったのです。この作品のお父さんは自分をきちんと分析しています。私は、お父さんのセリフでハッとして自分がいかに心のままに生きなかったかに気付きました。お父さんと息子の対話で私にも希望の光が見えた気がしました。最後本当に良かった。朝田ねむい先生の作品は2作目なのですが、前回が少し怖い内容だっただけに、こういう作品も描かれるのか、と驚きがありました。展開が手塚治先生の短編を読んだような感動がありました。今、個人的に八方塞がりで身動きとれなくなっていたので、いいタイミングでこれを読めたと思います。何も感じなく、もういつあの世に行ってもいいと思っていましたが、私も希望が欲しいと思うようになりました。いい作品を教えていただきありがとうございます。
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