安達と井部 【短編】
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安達と井部 【短編】

でん蔵

両片思い大好きなら読むべし

ネタバレ
2022年5月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 高校時代、読者には井部の心理も表情も分かるが、安達の表情は描かれず分からない。ここがポイント。井部と同じ視点で読者には安達がずっと友人でしかなく、しかも一線引いているように見える。で、10年後、安達の顔が登場するわけですが、一目で分かりましたw安達、井部のこと好きじゃん。毒舌で上からで恩着せがましい言い方してるけど、あからさまに好きじゃん。流れでホテルに行き、勢いよく激しく生で中ダシ決める安達(多分、ゴムつけたことない童貞)もう感涙というか、両片思いのズレのキュンキュンをこれでもかと味わえ!って感じの作品でした。先生ありがとうございます。しかし、高校時代からずっと両片思いだったのに、何故に10年も気付かなかったのか…井部がゲイだとバレた瞬間もあっただろうに…。色々と男を転々とする井部を、安達はどんな気持ちで見ていたのか…。たぶん、互いに大事なタイミングで無自覚に牽制しちゃってたんだろうね。安達も井部も『好きでもない奴からの好意は迷惑』『ずっといい友人だった』とか作中で言ってるけど。ゲイバレしても『お前は好みじゃないから安心しろ』『そもそもノンケには分からない』とか井部言ってそうw井部が同棲し始めてショックだったろうな…それでも友人関係切れないように努力する安達…切ねぇ。大学行って井部が離れていきそうになったから友人としてでも繋がっていたかったのかな安達…童貞のまま思い続ける安達…一途過ぎかよ…最後は追い掛けて抱きしめてちゃんと付き合えよ安達…幸せにな!
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