トーキョー・ジャーニー
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トーキョー・ジャーニー

蛭塚タウン

変わらない、強い強い愛情

ネタバレ
2022年5月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ シュッとしてる、とは離れた絵とストーリー。でも、そこがなんとも言えない魅力であって、心地良い一冊でした。
田舎の秀才は、都会に出たらただの人だった。攻めの翔は東京の大学に受かって(しまい)東京に出てきたものの、生活に慣れていく過程で、故郷と自分の距離感をしだいに感じて行きます。そこには恋人のなつめが翔を待ち、大切な思い出と生まれ育った懐かしい空気が、変わらず存在している。でも東京で頑張ると決めた翔は、東京に「染まる」事で自分を保ち、なのに大好きななつめとの間に、微妙なズレが出て来ます。でも、翔もなつめも愛を手放さなかった。遠恋でも変わる事なく、絶対的な二人の愛情が清々しいくらい気持ちいい。社会人になった二人が、都会を選択したのも良かったと思います。
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