劣情PARADOX ~番犬は夜、牙をむく~【コミックス版】
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劣情PARADOX ~番犬は夜、牙をむく~【コミックス版】

SILVA

うわべとは裏腹の激しい劣情、良い…!

ネタバレ
2022年5月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●最近はほぼ作者さん買いですが、こちらは『センチメンタル〜』に続いて2作目の拝読でした。久し振りに読みましたがやっぱり好き!えっちもたっぷり、ボディラインもキスも色っぽくて、軸になるストーリーもしっかりしてるのが良いです。
●登場人物相関図を描いてご紹介したいくらい…情報屋セイジへの依頼は政治家とその秘書ヒロとの同性不倫疑惑調査なのですが、これが思わぬ方向へ転がって…でも分かりにくいほどややこしくはないと思います。
●ヒロの密かな想い人、同じく議員秘書の増田はセイジと瓜二つ。ヒロが最初にセイジの誘いに乗るのはこの顔のせいです。一方のセイジはそれがおもしろくない。無意識に嫉妬してます。この増田が小物でクズなので、ヒロがだんだんセイジ自身に惹かれていくのも、最後に増田の目の前でセイジを選ぶのも、社会的に抹殺されるのも、見てて大変小気味よい。
●仕事で近付いたセイジの方が先にヒロにハマっちゃったのが良いです。調査によってヒロの真実が紐解かれ、「力になりたい、惚れてるから」と正体を明かして告白したシーン、好きでした。自分のルーツや増田へのくすぶりを自分の中でうまく消化(昇華)できないヒロを、セイジがぐいっと引き寄せてくれる感じです。ヒロが自分になびいてくるのをちょっと嬉しがってるセイジも、なびいてる自覚はあるくせに素直になれないヒロも、かわいげあります。
●ストーリーと恋愛感情がうまく絡み合った作品だなと思いました。そして最初にも書きましたが大変えっちです…!オススメしたいです。
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