君がウソをついた
」のレビュー

君がウソをついた

寄田みゆき

嘘と罪と愛の物語

2011年7月13日
よくある少女マンガかと思いきや、「嘘が見えるようになった」主人公の友達やバイト仲間の嘘と真実の物語に、「嘘を全くつかず無償の愛情をくれる兄」の罪と過去の物語にどんどん引き込まれる作品でした。

主人公の少女は見た感じ、いたって普通の女子高生なのに、今まで姿を現したことのない兄がなぜここまで想ってくれているのか終盤まで分かりませんでした。

とにかく兄の”妹”を想うと同時にそれ以上は望んではならないという罪の意識と、自分の気持ちに気付きながらもそれを伝えることの出来ない妹の切なさが胸を打ちます。

こんなに素敵なストーリーを、たったの27話で完結させてしまったのがもったいないくらい!この二人の様々な物語を、もっと長く見ていたかったです。
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