このレビューはネタバレを含みます▼
ゲイであるが故に恋愛を諦めているかなたの元に、まひるという青年の幽霊が現れる。彼は将来のかなたの恋人であるが、交通事故により死亡したのだと言う。まひるが過去のかなたに会いに来た目的は、かなたが「だまされて無理やり奪われた」と言っていたという、かなたの童貞を守るためだとのこと。
ここから軽くネタバレですが、最後に載ってる表紙内側の漫画によると、まひるにはゴミ同然にポイ捨てされた過去があるとのこと。どうせ過去を変えるなら、そっちを無かったことにした方が良くない…?
まひる相手にはタチだったらしいかなたですが、それまではずっとネコでセ○レが何人もいたビッ チ。こいつの童貞より、健気なまひるちゃんの処女の方が貴重では?
頑なな主人公のもとに幽霊が現れ、次第に絆されていく、というのはBLではよく見かけるストーリーですし、実際は亡くなってはいなくて意識不明、最後に目覚めてハッピーエンドまでがお約束。なので、あとは主人公達の性格や細かなエピソードなどで差別化を図るのが作家さんの腕の見せどころですが、この作品はまひるちゃんの健気でありながらコミカルところが魅力です。本当にいい子なんですよ。ハッピーエンドで良かったね。
260Pの、豚貴族には笑ってしまいました。一文字違うだけでこんなに笑えるとは。