お隣さんに恋をしてもいいですか【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】
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お隣さんに恋をしてもいいですか【ペーパー付】【電子限定ペーパー付】

壱ぼむ

やっぱり『きみが鍵を〜』の後で…かなぁ

ネタバレ
2022年5月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ ●同時刊行だという『きみが鍵を〜』を先に拝読しました。こちらにも『鍵』の方にも分かりにくいとのレビューが複数あったので、どうかなぁと思いながら読みました。『鍵』でもこちらの表題作『お隣さんに〜』でもそうは感じませんでしたが、『ともだちじゃないぼくら』は登場人物多い割には皆さらっと流れていくので少しキョトンとしてしまうかも。鏡也と樹との繋がりはさすがに『鍵』を読んでないと分かりませんし。一次創作で世界観しっかり作り上げてる作家さんにありがちかなと思いました。
●表題作。妻に先立たれたアキが圭に惹かれること、私はそんなに不思議じゃない。ぽかりと開いた穴を埋めたのが圭だったんだなと思う。妻を愛してるからこそ、圭との幸せを求めて良いのかとアキは悩んでいます。(バイの素質は必要だな…とは思いますが…)
●圭の方も、アキとまつりと過ごす時間にこれまで感じたことのなかった温もりを感じていて、それが奥様の遺した雰囲気なんだということも引っくるめて、一緒にいたいって思ってる。そのくせネガティブだから…アキがちょっと強引でよかったよ。
●『ともだち〜』は、前述のとおり登場人物多いですが、樹と潤に視点を絞って読んでいくといいかなと思います。樹の本質は寂しがりで、まるで甘えるように潤に触れる。潤もそんな樹を放っておけない。ちょうどいい二人かも。想いが通じて涙する攻、好きです。
●『鍵を』と本作、どちらも読んだのに鏡也と樹の関係性があまり分からなかったのが残念。どういう経緯で出会ってつるむようになったのか…孤独な似たもの同士って感じなのかな。
●2冊がシリーズ物だと一目で分かるようにすればよかったのに…と思って見てみると、ここでは一応同シリーズにカテゴライズされてますね…すみません…。2冊とも読む前提で★5にしました。(長文失礼しました)
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