このレビューはネタバレを含みます▼
いのさんがパラレルワールドに転送されてしまうところから物語は始まります。1巻できちんと話が収まっているので、ファンタジー?系のお話でも「どういうこと?」とならずにスッキリと理解しながら読むことができました。いのサイド、太一郎サイドでお話があるので、そうかあの時はそういうことかと読んでいくうちに答え合わせをしているような感じで面白かったです。いのさんが太一郎に翻弄されて無表情じゃなくなる瞬間が堪りませんでした。エチシーンもかっこ可愛い表情が見られて最高です。いのさんと暮らしていない方の太一郎がいのさんにフラグが立ち始めていたので、いのさんが帰ってしまった後切なくなりましたが、最後におやおや?となる場面がありましたので、そちらの太一郎も幸せになってくれることを祈っております。が、そもそもあの石は幸運を運ぶ石なのか、それとも不運を運ぶ石なのか…2人の絆がより明確に、強くなったきっかけを作ってくれたのは石のおかげ…でも石がなくてもいのさんと太一郎は徐々に距離を詰めていけたのでは…となるとパラレルワールドに転送されたことは不運なのでは…。もしかしたら一生戻れなかった可能性もあるし…そうなってくると最後の石を拾った場面は良いこと?悪いこと?占い師が言っていた「石が喜んでいる」とは…世にも奇妙な…占い師の微笑みが思い出され、同時にあの音楽が聞こえてきます。。深読みしすぎですね。笑