透明な愛のうつわ
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透明な愛のうつわ

hitomi

養分は人の不幸

ネタバレ
2022年6月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 不幸体質のミキ。その前に現れたのが人の不幸を食べ生き長らえる「あかしびと」という存在を名乗る一人の男。その男にミキはシロと名付け、共に過ごすことになる。過ごしていくうちにミキはシロという存在、誰かがいる心地良さや小さな幸せから笑顔が増えてく。一方シロは段々と感情というものを知り、ミキの不幸が減り養分が足りなくなって行ってしまう。そこで主人を変えればいいのに、恋心を抱いてしまったため、命をかけそばに居ようとする姿は、いかにも純愛。1度、自分が消えてしまうからと、ミキの元を離れようとするも、ミキにはお見通し。人の愛は毒。それをお互い知りつつも、離れるくらいなら、どのみち消えてしまうなら、と、死を覚悟離れる覚悟で体を重ねる。そこで1度死んでしまうが、それはあかしびとが死んでしまっただけで、魂がシロの体に宿る。特上の愛がシロを生身の人間へとした。人の優しさに触れるような純愛の物語で感動物でした。せっかくなので生身の人間になりシロとミキが暮らしてく様子を是非とも続篇で見てみたいと思います。出てくれると凄く嬉しい。物語はもちろんですが、感情を知ったばかりのような純粋なシロ。攻めはシロですが、体つきはがっしりだけど可愛らしさもある。ミキは守ってあげたくなるような人で、優しく笑顔がとても可愛い人で人物も大変良かったです。
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