このレビューはネタバレを含みます▼
ストーリーとキャラの表情がめちゃめちゃいい!
主人公ヒカルの可愛い素直さ、元バッテリー桜塚の真面目な性格、シロのアンドロイド故の反応。三者が上手く絡み合って、最高のドキドキを届けてくれました!
人物の表情もとても豊かで、惹き込まれました。ヒカルの心情も分かりやすく、自分がΩということを知り日々の生活に不安を覚えるところは自分も一緒にハラハラしました。一番よかったのは、桜塚が理性を必死に耐える表情。迫真の表情で、圧倒されました…!!
ただ少し気になったのは、カット割りやアングル、人物以外の描写です。
例えば、ヒカルが桜塚にドキッとするシーンで、桜塚のコマが小さくてヒカルの見ている世界があまり伝わらなくて、いつもの桜塚とときめいた時の桜塚と描写の仕方に差があったら、もっと印象に残ったのではと思います。(まあ、ヒカルはいつも桜塚にドキッとしてるんですがね!)
人物以外の描写で言えば、
バスのシーンは最初にバスに乗ってると分かりづらく、足と鞄のコマを見て「ん?ここどこ?」と戸惑ってページをめくるまで分からなかったです。もう少し早く引きの絵があったら位置関係の情報を得た上で読み進められるから、つっかえることなく読めるなと思いました。
車のシーンも、車の中だというのは話の流れで理解できましたが、ヒカルが男にサンドされてると分かりづらかったし、どこが「メコッ」とされたのかも分からなかった。多分、人を中心に描いてるから背景をあまり描写してないのかもしれません。
もちろん、意図的にそうされてるのかもしれませんし、好みや理解度の問題かもしれません。
ですが、この作品が最高だったが故に。この作者さん絶対いい漫画を描く方だと思うが故に。細かいところが気になってしまいました。
ケチつけてるわけではありません!買って大正解!最高!何度も読んできゅんきゅんしたい!!
だから、色々言いましたが、星5です。作者さん、編集者さん、この漫画を産んでくれてありがとう。
この作者さんの他の漫画も買いたい。