名前も呼ばないあのひとと
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名前も呼ばないあのひとと

山本巳未

涙、涙、ナミダ。

2022年6月3日
もう 最初から ぜったい なんかが起きるでしょ?って思って ドキドキしながら読んだけれど、途中から 心が千切れるかってくらいの思いをして、それでも 最後まで 読み続けたのは、山本先生の作品の大ファンだからです。自分の心がひどく痛んだシーンで、山本先生が このシーンをお描きになっている時、先生の心は大丈夫だったかな、とか 心底 心配になりました。女性って、怖い、ほんとに 怖い。っていうか、愛情が 憎しみに変わった時が 一番 怖いのかな。いくみは 病んだまま 人生を全うしようとしているけれど、彼女が どうか、自分の子供には、誠実でいてくれますように、と ただ ただ 祈ります。かなことそうたの恋愛は 最後話で やっと 始まり、かなこが 強い意志を持つ女性だったからこそ、そうたも救われることが出来たんだと思います。この作品、名字で みんな 呼び合っていたのだけれど、下の名前で呼ばないって 結局、そこまでの"仲”だからなのかな、とか、名前呼びって 確かに 仲が深まれば大事だものな、とか思いました。
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