黒い獣に幸せのキス
」のレビュー

黒い獣に幸せのキス

伊達きよ/hagi

初夏に読みたい

ネタバレ
2022年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 小さな港町の限りある季節、何か秘密を持ち久しぶりに帰ってきた軍人になった幼馴染、獣軍人になれたら去ってしまう限られた時間、辛くても定点でしかない暮らせないライナス。石畳の道路と小さな波の音が聞こえてきそうな、ショートフィルムを見ているような気分になりました。限られた時間の中で二人の気持ちがどうやって近づいて行くのか、獣軍人になったらどうなってしまうのか、時折り訪れる軍医にも策がありそうで、ハッピーエンドを願いながらもハラハラしながら、あっという間に読み進めてしまいました。受けのライナスが今時のナヨナヨ女子系でなかったのも新鮮で、読後感はサッパリほっこりささられました。おまけのショートストーリーがさらに二人の関係と性格が書かれていて「幸せにね」とこちらも心が暖かくなって思い読み終えました。
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