バラ色の時代
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バラ色の時代

恋煩シビト

自分本位の人間

ネタバレ
2022年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ レビューを見て胸糞な内容みたいなので避けてたんですが好奇心に負けてしまいました。
予想通りヤクザの息子大和が自分の為に真面目で優しい友介を奴隷とし人生勝ち抜く話でした。
友介は犯され監視され甚振られて人としての尊厳を奪われます。
大和が取引で友介を他人に抱かせていたのは本当に許せない、でも友介は大和の言いなり従います。
友介が大和から離れたいと言った時に、待ってて、と言われて友介は大和の傍にいる事を自分で選びますが、孤独で心を空っぽにされたから、大和を救えるのは自分しかない、って思わされたに過ぎない、自分の存在意義の為の藁にもすがる思いだと思う。
友介の心も体も力で捻じ伏せて従わせて来た大和の呪縛から友介は逃れることは出来ないです。
最後のあの茶番の様な終わりには驚きでした、20年間も友介を踏み付けにして人生奪ってスマンで済んじゃう、そりゃ大和は全てが自分の思い通りで友介もすっかり従順になったし幸せでしょう。
これは支配と服従で繋がれた関係、ストックホルム症候群のようなもんだと思う。
どんなに非道の限りを尽くしても長い年月で躾ければ全てを受け入れて愛になる?愛と思わざるを得ない?なんでしょうね。
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