味方が弱すぎて補助魔法に徹していた宮廷魔法師、追放されて最強を目指す
門司雪/アルト/夕薙
このレビューはネタバレを含みます▼
設定上では実はすごい魔法使いだけど就職先の上司や仲間からは正当な評価をして貰えず不遇な立場に悩み落ち込む青年が田舎に帰って再起を期す話らしいが、2巻目で次を読む気になれなくなった。
学生時代に成績優秀で天才と言われて華々しい活躍をしていた人物が社会人になって慣れない役割りの仕事でチカラを発揮できず理解のない理不尽な上司に徹底的に嫌われて追い出されることになった。
でも当然だろう。彼は1巻の最初の仕事で命懸けの場面にも関わらず目の前の仕事に集中して打ち込まずに学生時代の絶頂期の頃に想いを馳せていた。仕事に熱意を出せていないことを上司に見透かされた挙げ句にクビを言い渡されるシーンから始まる。現代社会であれば理不尽なパワハラだが設定上の社会の価値観では当たり前の対応をされただけの状況であった。
自らの意志で決めた二ではなく、上司のお陰で彼は嫌な仕事から脱することができた。嫌々ながら仕事をしていては命を落とす危険性が充分にあった訳だからクビにしてくれた上司に感謝しても良いくらい。
魔法チートスキルがあっても精神面の未熟な青年がスタート地点からもう一度自分の人生を見直して集中して取り組める仕事に就くことで人生をやり直すという話、とも言えるが、流れ的には人間的な人格面の成長よりも魔法チートスキルで大活躍して勇者や英雄として再評価されてザマァと見返すことが主題となりそうなよくある話かな?と思ってしまう。
絵は見やすいし、キャラの心情がよく描けているけど、戦闘中におしゃべりし過ぎ!無関係な無駄口が多い!読むのが煩わしくなったカラオケ星1.5の評価にした。
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