noicomi鬼の花嫁
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noicomi鬼の花嫁

富樫じゅん/クレハ

5巻は面白いが、家族の気持ちが読めない

ネタバレ
2022年6月9日
このレビューはネタバレを含みます▼ 水戸黄門宜しくこれまでの力関係が逆転する。
そこは面白い。

しかし、展開としてどうなんだ。
家族でありながら、蔑ろにし差別し虐げて来た娘が家を出ることに、こぞって反対する。
「お姉ちゃんが家出したって誰も心配しない」なら、正式に家を出るのだってなんの不都合もないのでないか。
何故、それがわがままになり、親不孝になるのか、柚子の家族のキモチが読めない。

納得いく理由を考えで見ると、花梨は実は著しく醜い子でマンガに描かれている容姿は瑶太の主観の姿。
実は姉の柚子の方がずっと可愛く美しいのだけど、それを認める訳に行かないから、姉である柚子を貶め瑶太のご機嫌とりをしてる?それに妹も気が付いているから、「なんか悔しい、顔まで燃やせば良かった」などと言うのでないか。
家族である姉をここまで貶められるなんて、愛されて満ち足りている人間には絶対に出来ない。
妹の方も何かしら欠けというか、闇を抱えてないと出てこない言葉と態度だと思う。
子供を金蔓としか考えてない親の気持ちを敏感に汲み取っているのだろう、と考えが至る。
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