このレビューはネタバレを含みます▼
ARUKU先生の大ファンなので新刊嬉しいです!
250ページ弱あり、先生特有のモノローグで読むのに時間がかかりましたが一気に読み終えました。物語に引き込まれて、途中号泣…
独特な言葉選びも好きです。こんぺいとう職人とか。夜空に船を漕いでって星を捕まえて砕いてこんぺいとうにする、というファンタジーな妄想が可愛らしくてたまりませんね。
今作は出会い系で出会った謎のイケメン・ミャオ君×真面目一筋な男・うたさん(宇田川)。
今まで道を外れたことをしてこなかった宇田川、箱庭ゲームのような出会い系に足を踏み入れ、ミャオくんと出会います。
婚約している女の子がいる身でミャオ君を好きになり、親のこと、借金のこと、結婚のことと考えることの多い現実を忘れさせてくれるミャオ君との密会がもう甘い毒のようで。色んな葛藤がありつつもミャオ君を求めるうたさんの心の内を考えると苦しかったです。
最終的にうたさんの選んだ答えが潔くて残酷で。本当に涙が止まらなかった!!
最後のネタバラシで、また泣いてしまいました。
幸せは身近にあったのだなと。