真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック) 分冊版
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真実の愛を見つけたと言われて婚約破棄されたので、復縁を迫られても今さらもう遅いです!(コミック) 分冊版

橘皆無/彩戸ゆめ

「真実の愛」「運命の愛」どちらがいい?

ネタバレ
2022年6月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ さてさて、婚約破棄から、始まるのは、あるあるですが、こちらの令嬢、転生したわけでもなく、悪役令嬢でもなく、何一つ婚約破棄される理由がないのです。なんと、ただ、王太子が平民に恋をしたというだけ。転生ものではないので、王太子の恋の相手も、普通に平民なだけ。それだけに、今まで、王太子だけを見て、厳しい王妃教育に努力し、王国一の淑女として頑張ってきたマリアベルが、気の毒すぎるし、辛すぎます。だから、平民の王太子の恋人が、実は、字も書けなかったとわかった時は、これからの王太子と恋人の苦難の道を想い、少し胸がスッとしてしまいました。そして、マリアベルの家族の優しさが、嬉しく感じられ、じーんときます。異世界転生のちょっと笑いのある、婚約破棄ものに慣れてしまったので、こちらのお話は、舞台こそファンタジーなのでしょうが、ヨーロッパ時代小説とでもいいましょうか、真面目な恋愛小説(漫画)といえるとおもいます。だから、マリアベルに求婚する、隣国の皇太子か、また、優しく、思いやりがあり、ほんとに素敵です。これから、二人はどうなるのでしょうか?異世界では無い分、感情移入がしやすく、読むほどに心深くに感じるものがあります。まだまだ、始まったばかり、今後どんな展開になるのか?楽しみというより(他人事では無い気持ちになるので)、これ以上マリアベルが辛い思いや、悲しい思いをしませんように。と願うばかりです。
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