さらば、佳き日
」のレビュー

さらば、佳き日

茜田千

ハッピーエンドなんですかね

ネタバレ
2022年6月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 【完結まで読んでの感想】やっと晃と圭一が母親の鎖から解かれて好きな気持ちを素直に確認しあえてよかった。でも後ろ指さされる関係だからいつまで続くのかわかりませんし、1巻初めの状況に戻っただけ?!その割に長かったなー。当て馬のハンナさんとか、名前忘れちゃいましたが晃を好きになった下宿先の息子さんとか話を盛り上げるために登場しただけだった。剛と珠希は2人にとって重要だったと思うんだけど、彼らが自らの幸せを掴んだ結末は読めずに残念。後、結構発売間隔があいたので、正直言って最後の結婚式の2人って誰?でした。
【結末を読む前の感想】必死に2人を探すだなんて珠希はおせっかいだなー。連絡ないのが答えなのに。これでまた晃は母親の鎖につながれてしまった。晃の母親の両親は娘をがんじがらめに自分たちの考えにつなげようとした人間だったけど、彼女は自分の娘である晃を別の形で自分のところに閉じ込めようとしている。せっかく晃が圭一と2人で新しい場所で新生活を始めようとしていたのに。晃が珠希に兄への恋心を語ったのと、圭一がハンナに2人が兄妹だって言ったのは悪手だったと思う。母親の体調がよくなったら、2人で誰もしらない新天地へ行ってほしい。でもそう思えるのは自分に男兄弟がいないからなのかも。剛の後輩西田くんは剛が圭一のことを好きなように剛くんのこと好きなのかな。晃、圭一の好きベクトルは晃は知らないけどお互いに向いていてでも正式に結ばれてはいけなくて、剛と珠希の好きベクトルは別々に向いていて、西田くんと浩太郎は好きベクトルを好きな人からはもらえず、報われない恋。タイトルがアンハッピーエンドを暗示しているんですが、せめてこの6人のうち誰かがハッピーになる結末だといいんですが。あとは、6巻と7巻の発売間隔が15か月もあったんですが、8巻はなんとか今年中に出てほしいです。
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